能力開発法としての瞑想とその過程で起こる思考の変容

瞑想のメカニズムは最近、脳科学でも解明されつつあります。
瞑想を続けることによってさまざまな効果がもたらされるのですが、能力開発法としても注目されているんですよ。
瞑想中の心の状態
なぜ、瞑想すると能力開発になるかというと、瞑想中の心の状態に秘密があります。
瞑想とは、何か一つのことに集中して究極的には心を無にするためのトレーニングですが、そうしてトレーニングを続けるうちに瞑想中には思考や感覚を停止できるようになります。
人は心にさまざまな感情を抱えていますが、ほとんどの感情は今その時点で起きていることではなく、過去の行為や将来への不安など現在存在しないことについてばかりですよね。
瞑想は今この場のこの存在のみに集中する行為ですので、瞑想を重ねるうちにそうした過去や未来への囚われが消えていきます。
それが、感情や感覚が停止した状態ということになりますが、それでは心はどこに行くのかというと、顕在意識よりももっと深い意識の領域に達するのですね。
実際はそこまで行くには本格的な修行が必要ですが、宗教的なことを別にしても、日々のトレーニングで雑念を消すことは可能なのでおすすめですよ。
願望を邪魔するネガティブな思考
あなたに何か叶えたい願望があるとします。たとえば小説を出版するという夢があったとしましょう。
ただ、ほとんどの人はそうした目標に向かって迷いなく進んでいけるものではありません。
たとえ毎日書いていたとしても「どうせプロにはなれない」とか「私には才能がないから…」など否定的な思いが心のどこかにあるはずです。
そうした不安やネガティブな妄想は、所詮心の迷いであって現実のことではないのですが、日々繰り返しネガティブな思考を繰り返していくうちに、いつしかそういう否定的な思いに意識が硬直してしまい、実際にできることもできなくなってしまうのです。
瞑想が能力開発に役立つ理由
瞑想ではそんな不安や否定的な思考を停止させます。余計な感情をストップさせ、純粋に一つのことに心を集中させていくと、やがて能力の発揮を邪魔していたネガティブな妄想に囚われなくなり、実現したいことに向かって心身の準備が整うのです。
これが瞑想が能力開発に通ずるという理由です。
もちろんやってみたこともないことを願っても、急に能力が身に付くわけではありませんよ。
瞑想で能力開発と聞くと、急に超人的な力が身に付くように誤解される方も時々いますが、そういうのではなく、自分に備わった能力を否定的な思考に邪魔されずにストレートに発揮するためのトレーニングだと思ってくださいね。
あなたも瞑想で願いを叶えてみませんか?